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​ご挨拶

日本フォレンジック看護学会 第12回学術集会

社会から求められる

~今、そのケアの意味を考えよう~

令和 6 年 5 月 16 日、離婚後も父母双方が子どもの親権を持つ「共同親権」の導入を柱とする民法の改正が可決されました。離婚後の親権に関する家族法の改正は約 77 年ぶりということで、離婚率の高まりから、子どもが抱える社会問題を含めた養育環境に一石を投じた動きが加速されるように感じました。
両親が協議で合意したら、離婚後に共同親権を選択できること、合意ができない場合には、家庭裁判所が親権を判断することになりますが、その際、両親のうちのどちらかに、虐待やDVの恐れがあれば必ず単独親権にできること、離婚時の取り決めがなくても最低限の養  育費を請求できることなどが盛り込まれました。「子どもの利益を害する」危険がある場合 には、加害とされる親から切り離すことができるようになりますし、養育費の支払いが保証 されることで、貧困にならず生活を送ることも、少なからず守られていくと期待します。

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会長 立岡 弓子
滋賀医科大学 実践看護学講座

​母性看護学・助産学 教授

子どもや女性への暴力に対する社会的政策が、少しずつ前進しているように感じますが、まだまだその理解と支援の輪を広めていく必要はありますし、社会的問題は山積していま す。社会的弱者として認識されている子ども、女性は、社会生活のなかで、理不尽さを覚えることが多くあります。社会的支援の輪のなかに、私たち看護職ができることを模索していくこと、そんな道しるべを作っていくことを、このフォレンジック看護学会が担うことが期待されているといえます。

 

フォレンジックとは、もともと犯罪や事件の証拠を収集・分析し、事実関係を明らかにする調査方法のことを意味していますが、医学の領域では、さまざまな地域社会で救いや支援を求める人々に対する法的な処置に基づく医学的根拠を提示する法医学として、その学問が確立されています。看護学教育モデル・コア・カリキュラムでは、看護系人材として求められる基本的な資質・能力のなかに、「社会から求められる看護の役割の拡大」が明記されており、地域社会で起こる犯罪や人権を無視した事件における人への支援に看護の力が求められています。このフォレンジック看護学会では、まだまだ看護教育では発展途上にあるフォレンジック看護学を牽引していく学術が集まる学会として、さらに成長していくことが、看護学の発展に寄与できると思います。

 

さて、第 12 回学術集会では、2025 年 9 月 6 日(土)・7 日(日)の 2 日間、「社会から求められるフォレンジック看護学~今、そのケアの意味を考えよう~」をテーマに、滋賀県草津市、南草津駅から徒歩数分の<ニプロiMEP>で開催いたします。滋賀県といえは琵琶湖です。学会場まで向かう電車から琵琶湖畔が望めます。これを機会に琵琶湖半を散歩して、心を癒してみてはいかがでしょうか。あらたな自分に気づけるかもしれません。そんな心の健康が、多くの看護を必要とする人たちを支えることにつながっていくことを願っています。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

フォレンジック看護学

【学術集会事務局】

滋賀医科大学医学部 実践看護学講座

〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町

© 日本フォレンジック看護学会 第12回学術集会

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